心理学的には遠くの親戚より近くの他人で、会う回数が多いほど信頼感は増すらしい。僕の方は一方的に嬢と言うよりはお友達、まあ、年齢差からするとなんだろうお友達は図々しいか。
まりちゃんも日記では仲良しさんの上位ランクか、いつも来てくれる仲良しさんと言う言い方をしてくれる。次にくる日を約束した時なんかは、会えるといいな、となる。まるで占い師の如く誰にでも心当たりがあるような高等なテクニックなのかも知れないが。
たいていは60分で入るが、差し入れを一緒に見ながらエピソードトークですぐに20分経過のアナウンスを聞く。休日はどこに行ったとか、何を食べたとか、まりちゃんも意外とプライベートを聞いてくるので、話好きな僕が横道にそれながら盛り上がって気づけば5分前だ。
嬉しいのは、まりちゃんも時間が早いと言ってくれる。もう帰っちゃうの、と。ここで延長をせがまれたら断れるはずもないが、そんなことは言わない。スタッフさんからはいつも何してんの?あの人何しに来てるの?と噂になってるらしい。
他の女の子からは、どうしたらそんなに貢がせる事ができるのか不思議なようだ。来るたびに毎回食べ物やらカフェのカードやら膝掛けやら持って戻ってくる、ちょっとした話題になってるよ、と。
私あまり普通じゃないから
普通だったらこんなにハマらなかったと思う。
今度来る時は、スタッフさんや、他の女の子の差し入れも買ってくるからと話す。割とみんなにもお裾分けしてるというので安心した。
友達を推すことが流行ってるらしい。
みんな誰かを推したいのかな
推しの幸せが幸せ
本当それ。