事実は小説より奇なり
まりちゃんとのdmの最後
いつも想像してた
それは人の防衛本能だろうね
無くしたくないもの
ダメージを軽くするための
防衛本能
まりちゃんがお店を辞めて
きれいさっぱりと消えてしまう
跡形も残さずに
僕の貧しい想像力では
せいぜいその程度
実際には
まりちゃんは辞めてない
会いに行くことはできる
出来るのかな?
店に行ったら
出禁を告げられるのかな
ルール違反だからね
それとも
今までの功績で
差し入れも沢山したし
許されるのかな
いやいや
そんなに甘くないよな
ただでさえバタバタしてるから
これ以上の面倒はごめんだろうな
まりちゃんが頑張ってることに
頑張ってるねって言ってあげたかった
疲れたって帰ってきた時に
お疲れ様って、言ってあげたかった
まりちゃんが誰にも愚痴れないことを
聞いてあげたかった
落ちてる時に励ましてあげたかった
かわいいよって
いつもかわいいよって
言ってあげたかった
髪色似合ってる
髪型好きだよ
ネイルかわいいね
まつげバサバサだね
それだけが言いたかった
自己肯定感の低いまりちゃんに
大丈夫だよって
言ってあげたかった
でもね
それは別に僕じゃなくて良かった
師匠も言ってたように
ただの勘違い
悪い癖だ
人の話を聞いてるようで
勘違いしてる
思いが強すぎるのかな
ほんと気をつけなきゃ
大人も間違える
この歳になってもまだ
ここで落ち込まないのがポジティブ
勉強になった
気をつけよう
長文は恥ずかしくて
消えたか、消えたか
毎日チェックしてる
とんだ勘違い野郎
でも
師匠には届いたような気がする
まさにポジティブ
良かったよ
もし機会があったら
まりちゃんにも観てほしい
芸人は笑われるな
笑わせろ
僕は
芸人にはなれそうもない
笑われる人生
男作られて逃げられた
推しの男はすぐそばにいて全て筒抜け
間抜けな話だ
おまけに店にルール違反もバレた
自虐にもほどがある
上客?から一転
出禁対象でマークされるのかな
話のネタにもならないね
誰にも言えない
さすがのポジティブも
うなだれる
なんだか疲れたな
まりちゃんも大変だったよね
つい癖でまりちゃんの事考える
こんな時に
dmが元気をくれた
それも今はない
現実は
いつも厳しいね
でもきっと
寝れば大丈夫
新しい一日が始まれば
大丈夫
明日はきっといいことがある
絶望に打ちひしがれてる人がいる
生きてれば
いい事も
悪いこともある
生きてればいい
ママの言う通り
まりちゃんのママを見習って
夢に向かって努力する
今よりもっと努力する
そっちの方がかっこいいかな
そっちの方が、大人かな