19の春

まりちゃんに出会えてよかった

 

絶対見ることのない恋愛映画を見たり

 

絶対行くことのないアイドルとチェキを撮ったり

 

封印?していたhip hopを聴いたり

 

ニートーストを食べに、行くことのない駅まで行ったり

 

19歳の頃を思い出している

 

何をしてたかなって

 

パンが好きで

 

バイト先の女の子とちょっと年上のお姉さんと

 

3人でパン同好会を作って

 

お姉さんの家でパンを焼いたり

 

有名なパン屋を回ったりしてたことを思い出した

 

女の子、真里ちゃんって名前だった

 

器用な子で

 

作ったパンとかきれいにラッピングして、製造年月日とかシール貼ったりしてたな

 

安くて何本もみれる映画をよくひとりで見に行ってた

 

池袋、飯田橋、早稲田

 

当時は一晩中観れるところがあったから終電なんて気にせずにね

 

ひとり旅で知り合った京都の女の子と手紙のやり取りをして

 

文通なんて、まりちゃん知らないよね

 

封筒が箱に収まり切れないくらい溜まって

 

たまに京都に会いに行って

 

昔は夜行列車があって、今の夜行バスみたいなもの、安かったんだよね

 

女子大の友達と洒落たお店なんか行って

 

その晩は琵琶湖の辺りで野宿して

 

野宿なんて分かる?

 

汚い貧乏学生だったからね

 

引き出しの奥の方にしまってあった埃をかぶってた記憶がガタガタ引っ張り出される

 

SIONなんてもうおじさんだけど

渋いミュージシャンがいて

 

ライブハウスで演奏してて

 

中野あたりの居酒屋で毎晩飲んでるって聞いて会いに行ったり、よく朝まで飲んでもらったり

 

そりゃ

 

まりちゃんの行動力にビックリするわけだよ

 

当時の〇〇○も元気だったよ

 

あの頃なら

 

まりちゃんと仲良くなれたんじゃないかな

 

惚れられたかもしれないなぁ

 

キモっ

 

朝までカラオケしたり、ドライブしたり

 

またねー

 

バイバイ

 

なんてできたかもね

 

あの頃に戻りたいとかはないよ

 

今だってそれなりに楽しくやってる

 

まりちゃんに会って

 

そんなことを思い出させてもらって

 

穏やかな気持ちでいる

 

刺激的な毎日だけど

 

またいつか思い出すのかな

 

次は死ぬ間際かなリアルに

 

こんな貴重な経験なかなかできないからね

 

やっぱ〇〇○さん

 

面白いわ

 

いつまで経っても言われるね

 

それこそ僕の望むこと

 

人生ネタだよ

 

そのネタの中にまりちゃんがいる

 

しあわせ

 

まだまだ続きが欲しいね

 

まだまだネタが欲しい

 

欲しがるよ

 

まりちゃんとのネタ

 

だってこんな楽しい毎日

 

永遠に続いてほしいくらい

 

僕の人生

 

残りも

 

たかが知れてるじゃん

 

ずっとバタバタして

 

ジタバタして(韻踏んだ)

 

落ち着きがなくて

 

僕らしい

 

元嫁に男作られて子供置いて逃げられて

 

それ以上のネタが待ってたなんて

 

思いもしなかった

 

推しは風俗嬢

 

しかもガチ恋

 

その子がいつかメディアにでるようになったら

 

こんな最高なネタないね

 

いやいや

 

出なくてもいいよ

 

嫌いだもんね

 

まりちゃんが幸せなら

 

まだまだ、まりちゃんとの思い出作りたいな

 

地下の狭いブースの一角だけど

 

それもまた僕らしくていいかな