ナンバー1

推しの人気が出てくると離れていくってことはジャニーズなんかでは聞いたことがある。そんなもんかな、と思っていたけど、なんだか人ごとではなくなってきた。

 

嬉しいことなんだろうけど、反面寂しさというのか、もう必要ないのかもってゆうのが近いのかもしれない。

 

人気の子たちが辞めていって、いつの間にか、まりちゃんの順位が上がってきた、と言うか、No.1じゃないのか。

 

業界の部門別でも何百人の中でベスト10に入ってきた。まりちゃんも喜んでいたし、一緒に喜んで笑ってた。虎視眈々と1位を狙うみたいに。

 

正直すごいことだなぁと感心する。例えれば全国模試でベスト10だよ、笑いが止まらないよね。

 

なのに、なんでだろう

 

写真日記も数ヶ月前には、いいね、をつけてたの数人だったのに、1番最初に、いいね、をつけることが目標みたいになってたのに、今じゃ、日記を上げた途端に、いいね、の山だよ。

 

なんか操作してんのって疑うけど、他の子のいいねは変わらない。店が推してる?

 

そんな詮索もまりちゃんが単純に喜んでるかな、って思うと考えちゃダメだなって思う。

 

僕が何を考えてるかなんて、まりちゃんは知るはずもない。いいお客さんとして行けばいいんだ。かわらず親切な仲良しさんでいいんだよ。差し入れを持って体を気遣って、やさしい〇〇さんでいいんだよ。

 

お久しぶりの常連さんもいる、本指名さんだってひと月に2回も行けば立派な常連さんらしいことも分かってきた。僕がしばらく顔を出さなかったとしても、また新しい新規さんがついて、本指名さんがついて、まりちゃんや、他の子達もそうやって日々を過ごしているんだろう。

 

推しは、魔法の言葉だ。

 

たとえ、まりちゃんがNo.1になっても

まりちゃんを推したい僕がいればいい

 

僕はまりちゃんを推したい

推しの幸せが僕の幸せだから

 

今度お店に行く時も、きっとまりちゃんは変わらない人懐っこい笑顔でちょこんと隣に座り、〇〇さんと僕を呼ぶだろう。その笑顔でこんな不安は一瞬で吹き飛ぶ

 

分かってる。