こだわりのビール

今日は珍しくビールを飲んだ

 

高齢者と施設見学の帰り

 

これから入れられるとは知らないご主人と

 

その奥さんと3人で

 

2人は旅行会社で働いていた

 

ご主人は50カ国以上行ったって

 

ボケてるからってバカにできない

 

バリバリ働いていた時がある

 

ドイツにもこんな裏通りに美味しい店があったって

 

言うことが洒落てる

 

奥さんがいう

 

時々はここにきて飲みましょう

 

施設の目の前

 

ご主人はまだ何も知らないし

 

今後も自分の状況を理解することもないだろう

 

美味しいビールだった

 

普段全く飲まないし

 

飲んでもビールは飲まない

 

まりちゃんも飲まないって言ってたな

 

炭酸がキツいって

 

ここのビールはどうかな

 

お店の中で作ってるって

 

どういうこと?

 

外の席から中を覗くと

 

ビール工場で見るタンクの小さいようなのが見える

 

店で作ってるんだ

 

機械が大きすぎて客は外で飲むのか

 

納得

 

そして、そのビールの美味いこと

 

ホップなんだろう香りの良いこと

 

ぜんぜんキツくない

 

香りフェチのまりちゃん

 

飲めるんじゃない?

 

8種類あるというビールのうち2つ飲んだ

 

ゆっくりと制覇しましょうと

 

美味しいものに出会った時

 

飲ませたいな

 

食べさせたいな

 

一緒においしいねって言える人

 

そう思い浮かぶ人

 

そんな人がいることは幸せなことだ

 

まりちゃんの顔が浮かぶ

 

叶わないことだけど

 

まりちゃんを思って

 

幸せな気分になる

 

美味しいっていうかな

 

それとも

 

いつもの顔で

 

苦いって

 

顔をしかめるかな

 

どっちにしても

 

かわいいな

 

どっちにしても幸せな気分だろうな

 

今週まりちゃんはお休み

 

ゆっくり休んで欲しい

 

美味しいものを食べて

 

一服して

 

満足そうにしてる

 

そんな姿を想像しながら

 

ビールを飲み干す

 

夜ご飯は何にしよう

 

飲みつぶれる訳にはいかない

 

まりちゃんを思いながら

 

ちょっとだけ良い気分でチャリをこぐ

 

あったかい日でよかった

 

まりちゃんに会いたい気持ちと

 

ゆっくり休んで欲しい気持ち

 

ふわふわしながらチャリをこぐ

 

明日は朝からオンライン研修

 

全然休んでないじゃん

 

まあ、年の瀬なんてこんなもんか

 

帰って準備だ

 

いっきに酔いが覚める