推し活始まる

脱いでもらっていいですか

あっ、はい

そうだ、今日の目的はスッキリすることだ

話に夢中になり本来の目的を忘れるところだった。

まりちゃんは当たり前だが慣れた様子でTシャツを脱ぎ、ブラを外す。張りのある肌と、潔い脱ぎっぷりに圧倒される。

片や、50過ぎのおっさんの下半身丸出しの姿は自分自身でさえ情けない。

 

抵抗する気も起きないまま、あっという間にイカされ、ばつ悪くそそくさとズボンを履く。

ちょっと待っててね

そう言うと、まりちゃんはまたも手際良く席を後にする。無駄な動きが全くない。

暫くして、割引のカードを持って戻ってくる。

また遊んでね

指名するよ

フリーで来て、また付いちゃったりしてと、悪戯っぽく笑うまりちゃんに

ほんとに指名するから、と、僕。

まさか、ここから推し活が始まる事になるなんて。これっぽちも思っていなかった。